第1章 第2章 第3章

第2章 ヒツジのあぶりにく


1999.10.24 高橋誠
旧訳内容新訳英語表記
513[なべ/せともの] 523 crocks
4[さら/なべ] 4 pan
7自分[じぶん/] 7
自分[じぶん/]こ[すようなめんどうもかけ/しもし]ないで and without bothering to wake him up
8少々[しようしよう/] 8
13それから台所だいどころですてきな朝ごはんを[た/]べて、食堂しよくどう[へ行き/をかたづけ]ました。 13 Then he had a nice little breakfast in the kitchen before turning out the dining-room.
521春風[はるかぜ/] 531
6[た/]べている。朝ごはんだか[何/なん]だか 6
9ウドの大木[たいぼく/] 9
10だんろ[だい/] 10
11[何/なん]だと 11
12だんろ[だい/] 13
時計[とけい/]
534一同[いちどう/] 545
7午前[ごぜん/] 8
8かく[しる/]すは、あなたの約束やくそくをまもる性質せいしつしんじ、ふかうやまうものである[。/、] 9 Trusting that you will be Punctual,
11[まだ/となると、あと]十分[ある/じゃ]。 12 That leaves you just ten minutes.
12でも[わたしは/]── 13 But-,
16[とし/]をとって 551
542わが[や/] 3
4[まる三キロ/一キロ半] 5 a mile or more
5時計[とけい/] 6
6[一まいのハンケチも/ハンカチさえ] 7 without a pocket-handkerchief
7入口[いりぐち/] 8
8[かえ/]って 7
9[とう/] 10
11[ハンケチ/ハンカチ] 12
14[ハンケチやなんかがなくても、/]たびわる[まで何とかやっていかなくちゃ/ころには、ハンカチだのなんのと、かまっていられなくなりますぞ]! 15 You will have to manage without pocket-handkerchiefs, and a good many other things, before you get to the journey's end.
15よぶんの頭巾[ずきん/]とマントがあります[よ/わい]。 16
17一同[いちどう/] 561
551一同[いちどう/] 2
2[貸/借]りた 3
雨風[あめかぜ/]
4自分[じぶん/] 5
7[ハンケチ/ハンカチ]を[一つつみ/たくさん] 8 a lot of pocket-handkerchiefs
[も/]って
一同[いちどう/]
8[うた/] 9
食事[しよくじ/]
9食事[しよくじ/] 10
11([段落/1行開きの段落]) 12 (段落)
ひらけた[りっばな国/田畑たはた] wide respectable country(*)
12人間[にんげん/] 13
人々[ひとびと/]
13[宿やど/宿屋やどや] 14 inn
14一同[いちどう/]は、[人たち/人々]が 15
15[うた/] 16
16山々[やまやま/] 571
565[ちや/]の時間 5
13[いろり/だんろ]のそばに 10 by the fire
16雨雲[あまぐも/] 13
572前方[ぜんぽう/]にならぶ山々[やまやま/] 14
3まっ[か/] 15
4黒雲[こくうん/] 16
5山々[やまやま/] 17
6一同[いちどう/] 17
8一同[いちどう/] 582
12[た/] 6
16日々[ひび/] 10
17[た/]べたい 11
581一同[いちどう/] 12
3人々[ひとびと/] 15
まいばん[/、]野宿のじゆく
4一同[いちどう/]は[/、]木々[きぎ/] 17
10[とう/] 598
12[た/]べもの 11
14一同[いちどう/] 14
591方々[ほうぼう/] 602
木立[こだち/]
一同[いちどう/] 3
3一同[いちどう/] 5
6山地[さんち/][ちか/]すぎる。 8
7[とお/]くて 9
地図[ちず/]
8[くび/] 10
9[/「それにしてもわたしたちは十四人いるんだ。」それにつれて]「ガンダルフは、どこへいった?」[この言葉ことば/と]口々[くちぐち/]にくりかえされました。 11 'After all there are fourteen of us.' Others said: 'Where has Gandalf got to?' This remark was repeated by everybody.
12[/そこで、]いいあいは、[ようやく、/]「よく考えてみれば、しのびのものがいるじゃないか。」ということでまとまりました。 14 That settled it. 'After all we have got a burglar with us,' they said; and so they made off,
13一同[いちどう/] 15
14でも、[ちゃんとした道を見つけ、そこ/それらしい山道はなし、道]をたどってどこかの小屋こやへ出られるようなけはいがありません。 16 but there was no proper path to be seen, such as might lead to a house or a farm;
15木立[こだち/] 17
16一同[いちどう/]
601あまり[とお/]くない木立[こだち/]のあいだに、[つよ/] 613
3あんたはあのあかりのそばまで出かけて、[ふきん/ちかく]をよくしらべ、 5 You must go on and find out all about that light,
4[かえ/]ってくる 6
5[かえ/]るように。[かえ/]れない 7
[な/]き声で二声[/ふたこえ]
6[な/]き、あとの一声[/ひとこえ] 8
[な/]
そうなったら、[わしらが全力ぜんりよくをつくしてたすけます/できるだけのことはするから]。 and we will do what we can.
7ビルボは、[自分じぶんがいままで/したことのない]フクロウの[な/]きまねなんか[したことがないから/、コウモリのようにとべないも同様どうようで、]とてもできない、と[話そ/いお]うとしましたが、 9 before he could explain that he could not hoot even once like any kind of owl any more than fly like a bat.
11[とお/]っても 14
13一[ぴき/ぴき] 16
16[こし/こし] 622
614[かお/]つき 7
8[ウイリアム/ウィリアム]が、[なんとか/なんでおれたちをこんなところに]ひっぱりこ[もうとしているようだが、おわれえぐさだや/んだんだか、おれにゃさっぱりわからねえ]。 11 What the 'ell William was a-thinkin' of to bring us into these parts at all,
10[ウイリアム/ウィリアム]の[ひたい/ひじ]を、つつきました。 13 jogging the elbow of William,
11[ウイリアム/ウィリアム] 14
[/人間どもが、]てめえとバート[ですきなようにくらってたら、ここの人間にんげんが、ねだやしになってら/にくわれるために、わざわざここにくるかってんだよ]。 Yer can't expect folk to stop here for ever just to be et by you and Bert.
14[ウイリアム/ウィリアム] 17
15[た/]べる 631
16[あたま/][くび/]が一つ 2
621[かえ/]って 4
[おし/]えて
3[おし/]えて 6
4伝説でんせつになっているしのびの名人[めいじん/]なら、何かしら[(ねうちのあるものにかぎります)/]、トロルのからだからすりとったり[/(やってみるねうちはあります)]、 7 A really first-class and legendary burglar would at this point have picked the trolls' pockets--it is nearly always worth while,
5ぬすみ[の/]み 8
6[とお/]くに 9
もっとも、名人[めいじん/]の名にこだわらないで、やくに立つことをこころがけるしのびのもの[は/なら]、相手あいてに見られる前に、相手あいて短剣たんけんをつきたて[てしまうも/ればいい]のです。 Others more practical but with less professional pride would perhaps have stuck a dagger into each of them before they observed it.
11[それでも/でも、]トーリンとその仲間なかまのところへ手ぶらで帰りたくない、ひくにひけない気持きもちがありました。 14 and yet-and yet somehow he could not go straight back to Thorin and Company emptyhanded.
14[ウイリアム/ウィリアム] 17
16[ウイリアム/ウィリアム]は、もう一ばい[の/]んで 642
17[ウイリアム/ウィリアム] 3
6317[ウイリアムはあたりをながめて/と、そくざにウィリアムがふりむいて]、ビルボが木のうしろにかくれる[まえに/まもなく]、その[くび/][たま/]をおさえました。 3 and William turned round at once and grabbed Bilbo by the neck, before he could duck behind the tree.
6[ウイリアム/ウィリアム] 9
10[な/]き声 13
11[しの/シノ]ビット 14 burrahobbit
[あたま/]
13[ウイリアム/ウィリアム] 16
14[この料理りようりができ/これ、やいてくえ]るかや? 17 And can yer cook 'em?
16[ウイリアム/ウィリアム] 652
645友だちを[にがすことを思いつかないうち/うらぎるまいと考えつくまえ]に、 8 before he remembered not to give his friends away.
[こた/]えて
8料理りようり[をぐんとおいしくこしらえま/されるより、料理りようりする方がじょうずで]す。 13 and cook better than I cook,
12[ウイリアム/ウィリアム] 16
[た/]べて
16足を[って/]火に[つるせ/つっこんでやれ]。 663 Hold his toes in the fire,
17[ウイリアム/ウィリアム] 4
661[ウイリアム/ウィリアム] 5
4[ウイリアム/ウィリアム] 8
6トロルがビルボを地面[じめん/]におとした時、ビルボは[すこし正気しようきうしっていましたから/]、そいつらが犬のようにいがみあい、[名まえとあだ名/おもしろいほどぴったりな悪口あつこう]のありったけをどなりあっているひまに、[/ほうほうのていで]トロルたちの足もとから[うまくにげだせなかったのです/はいだしました]。 10 Bilbo had just enough wits left, when Bert dropped him on the ground, to scramble out of the way of their feet, before they were fighting like dogs, and calling one another all sorts of perfectly true and applicable names in very loud voices.
10[ふと/] 14
13[あたま/] 16
16[かえ/]ってくるか、フクロウの[な/]き声が 682
672[/だいたいトロルというものは、ドワーフのすがた(それも料理りようりしてない)を見かけるのが大きらいです。]パートとビルは、 5 Trolls simply detest the very sight of dwarves (uncooked). Bert and Bill
4[あたま/] 8
6シノビットはもうちっともいねえで、ドワーフがたくさんいるだ。[いるの、いねえのというのは、こいつらのかたちのこんだや/形からすりゃ、どうしたって、ドワーフだったぞや]。 10 No burrahobbits, but lots of these here dwarves. That's about the shape of it!
8おい、おれたちゃ、[あかりのそとに出て/かげヘヘえっ]た方がいいぞ。 12 we'd best get out of the light.
10トロルたちは、あかりの[そとがわ/とどかないところ]に出ました。 14 And so they did.
12[にく/] 16
[あたま/]
683[こ/]かげ 698
11トムがトーリンの[/顔に]火花をけちらしたひょうしに、 16 when Tom kicked the sparks up in Thorin's face.
15[あたま/] 703
16一同[いちどう/] 4
立場[たちば/]
691[/とろ火で]あぶるか、[/こまかくきざんで]にるか、[こまかくきざもうか、/] 6 whether they should roast them slowly, or mince them fine and boil them,
5[かえ/]って 10
6トロルたちは、ドワーフたちを[/いま]あぶって[/おいて、あとで][た/]べようということにきめました。 11 The trolls had just decided to roast the dwarves now and eat them later
8[ウイリアム/ウィリアム] 14
11[ウイリアム/ウィリアム] 16
13[ウイリアム/ウィリアム] 712
16[とお/]すぎ 5
[ウイリアム/ウィリアム]
704[ウイリアム/ウィリアム] 9
ごたごたぬかすのは、てめえ[のほかにあるめえ/じゃねえか]。 Who's arguing but you, I'd like to know.
6[ウイリアム/ウィリアム] 11
9ドワーフたちをつぶして[から/おいて]、[/あとで]にることにしよう 14 squash them, and boil them next time.
16黄色[きいろ/] 724
17[ウイリアム/ウィリアム] 5
711黄色[きいろ/] 6
2黄色[きいろ/] 7
[ウイリアム/ウィリアム]
7[ウイリアム/ウィリアム] 12
10[ウイリアム/ウィリアム] 15
11木々[きぎ/] 16
12[な/] 17
[ウイリアム/ウィリアム]は、[けっして声をだし/それっきり口をきき]ませんでした。 William never spoke
14トロルたちは、そこにそのまま、[鳥もとまらぬ/]さびしいいわになって、いまでもじっと立ちつくし[ているのです/、るものはといえば、ここにとまる鳥のほかにありません]。 732 And there they stand to this day, all alone, unless the birds perch on them;
15地下[ちか/] 4
17[ウイリアム/ウィリアム] 5
726[一同いちどうは、/]ふくろにつめこまれて、トロルたちが、あぶるのにるのきざむのと、いろいろちえを出しあっているのを、きいているだけでたまりませんでした。 12 they had not at all enjoyed lying there listening to the trolls making plans for roasting them and squashing them and mincing them.
10「[/こんな時に]しのびのじゆつやすりのやりかたを[やってみせても、時間のむだだ/練習れんしゆうすることはないや]。」とボンブールがいいました。「[いま/]みんなのほし[い/かった]のは、火と[た/]べものなんだ。」 15 'Silly time to go practising pinching and pocket-picking,' said Bombur, 'when what we wanted was fire and food!'
12[おまけに/だが]、火も[た/]べものも、一戦いつせんまじえ[て/たればこそ、]かちと[ったも/れた]のじゃ。 17 And that's just what you wouldn't have got of those fellows without a struggle, in any case,
13[ちか/] 741
15一同[いちどう/] 3
木々[きぎ/]
734[ウイリアム/ウィリアム] 9
5[ウイリアム/ウィリアム] 10
8一同[いちどう/] 14
8[た/]べもの 14
14一同[いちどう/] 752
17それは、トロルにとっては、[けちな/小さいポケット]ナイフ[にすぎませんけれども/のようなものだったでしょうが]、ホビットにとっては、りっばなつるぎ[にあたるものです/でした]。 5 It would have made only a tiny pocket-knife for a troll, but it was as good as a short sword for the hobbit.
742どれもみな、[よくきれ/きれあじのよさ]そうな[は/やいば]をしている。 7 These look like good blades,
3人間[にんげん/] 9
4[ルーネ/ルーン]文字 the runes
7一同[いちどう/] 11
[た/]べられそうなよごれてない[た/]べもの
8そのころになって、みんな、[/やっとおちついて]朝ごはんが[た/]べ[たいという/られる]気持きもちになり、 13 By that time they felt like breakfast,
9にく[べや/部屋べや] 14
10[かお/] 15
一同[いちどう/] 16
11おき[/ヽヽ]
[た/]べました 17
13一同[いちどう/] 761
14午後[ごご/] 2
16[い/]きて[かえ/]って 4
一同[いちどう/]
753[こた/]えました 8
4[かえ/]られたのじゃ 9
8[た/]べもの 13
14山地[さんち/] 778
[とお/] 3

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