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私的 児童文学作家事典〔海外編〕ヤ行
2014年12月9日 鈴木朝子
- ヤンソン,トーベ Jansson, Tove(1914~2001)
- フィンランドのスウェーデン語系の作家・画家。ヘルシンキ生まれ。スウェーデンのストックホルム、ヘルシンキ、パリの美術学校で学び、絵や商業デザインの仕事をする。第二次大戦中は新聞や雑誌に反戦的な風刺漫画などを掲載。『小さなトロールと大きな洪水』(1945)に始まり、『ムーミン谷の彗星』(1946→1968改作)『楽しいムーミン一家』(1948)と続いてゆく<ムーミン童話全集>シリーズは、天変地異や不思議なもの、人生への不安も含まれているが、トロールという森の妖精(?)たちのユーモアとナンセンスあふれる楽しい空想の世界で多くの人々の心をつかみ、自らの絵による漫画やアニメーションにもなっている。1966年に国際アンデルセン大賞を受賞。他に、自伝的な小説『彫刻家の娘』(1968)、絵本やエッセイなどの作品がある。
- <ムーミン童話全集> ← <トーベ・ヤンソン全集>(別巻以外) 講談社
- 1『ムーミン谷の彗星』 下村隆一訳 1990 ←〔7〕1969
- 2『たのしいムーミン一家』 山室静訳 1990 ←〔1〕1968
- 3『ムーミンパパの思い出』 小野寺百合子訳 1990 ←〔2〕1969
- 4『ムーミン谷の夏まつり』 下村隆一訳 1990 ←〔3〕1968 /『ムーミン谷は大さわぎ』 矢崎源九郎訳 偕成社 1965
- 5『ムーミン谷の冬』 山室静訳 1990 ←〔4〕1968
- 6『ムーミン谷の仲間たち』 山室静訳 1990 ←〔5〕1968
- 7『ムーミンパパ海へいく』 小野寺百合子訳 1990 ←〔6〕1968
- 8『ムーミン谷の十一月』 鈴木徹郎訳 1990 ←〔8〕1977
- 別巻『小さなトロールと大きな洪水』 冨原眞弓訳 1992
- 『少女ソフィアの夏』 小野寺百合子訳 講談社 1979 / 渡部翠訳 1993
- 『彫刻家の娘』 冨原眞弓訳 講談社 1991
- ヨング,ドラ・ド Jong, Dora de(1911~ )
- アメリカの作家。オランダのアルネム生まれ。オランダのいくつかの新聞社で記者として働くが、第二次大戦時はモロッコへ渡りバレエの教師をする。のちアメリカのニューヨークへ移住して、オランダを舞台にした物語を執筆する。平和な日常生活と突然巻き込まれることになった第二次大戦を描いた『あらしの前』(1943)と、戦後少しずつ戦争の影響から立ち直っていく続編『あらしのあと』(1947)は、平凡な一家の姿を通して戦争を真実味をもって描き出した、素朴ながら味わい深い作品である。
- 『あらしの前』 吉野源三郎訳 岩波書店 1969
- 『あらしのあと』 吉野源三郎訳 岩波書店 1969
- ヨンソン,ルーネル Jonsson, Runer(1916~2006)
- スウェーデンの作家。ニーブルー生まれ。ドイツ児童図書賞を受賞した『小さなバイキング』(1963)に始まる<バイキングのビッケ>シリーズは、荒くれ男のバイキングたちの中で、暴力嫌いの少年が知恵を働かせて父親や仲間を助けたり敵をやりこめたりして様々な活躍をするユーモアあふれる楽しい物語で、各国語に訳されアニメ化もされて広く親しまれている。
- <小さなバイキング ビッケの冒険> ← <バイキングのビッケ> 石渡利康訳 評論社
- 『小さなバイキング ビッケ』2011 /『小さなバイキング』 大塚勇三訳 学習研究社 1967
- 『ビッケと赤目のバイキング』2011 ←〔1〕1974
- 『ビッケと空とぶバイキング船』2011 ←〔4〕1974
- 『ビッケと木馬の大戦車』2012 ←〔3〕1974
- 『ビッケのとっておき大作戦』2012
- 『ビッケと弓矢の贈りもの』2012 ←〔2〕1974
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